日本第二の都市。大阪市の8大ビジネスエリア

もち方

日本第二の都市。大阪市の8大ビジネスエリア


東京に次ぐ第二の都市“大阪”
特に大阪市は西日本の経済の中心地として今後も人口の流入が見込まれるため、不動産運用を始める場所としても非常に注目を集めています。

そこで今回は大阪市の経済についてみていきましょう。




大阪市の概要


人口

2,756,807人 (全国市区町村で2位)

昼間人口

3,645,921人 (政令指定都市で2位)※昼夜間人口比率は1

人口密度

12,235/㎢ (全国市区町村で26位)

GDP

1,948億米ドル (日本の3.78%

事業所数(民営)

174,163ヶ所 (国内2)

従業員数(民営)

2,295,824人

出典:大阪市ホームページ


上記のデータを見てみても、大阪市は東京に次ぐ西の経済地区として日本の経済の一役を担っている地域といえます。
それでは実際に大阪市にはどのような経済地域があるのでしょうか?




大阪市の8大ビジネスエリア


大阪市には大きく分けて8つのビジネスエリアがあり、それぞれ位置関係を大阪メトロ公式の路線図上に示してみました。

ご覧いただくと東海道新幹線の停車駅である新大阪駅を起点に、大阪メトロ御堂筋線に沿っていくつかの経済地域が連なっており、そのほか大阪環状線乗降者数第3位の京橋駅周辺や湾岸のコスモスクエア周辺に経済地域があることが分かります。

それではそれぞれのエリアの特性についてみていきましょう。




新大阪エリア


主な企業
キーエンス、日清食品HD、沢井製薬、Sky、コーナン

主な商業ビル
ニッセイ新大阪ビル、新大阪阪急ビル、新大阪ブリックビル

新大阪駅周辺は、新幹線をはじめとした主要鉄道3路線が集中し関西国際空港とも直結しているため国内外へのアクセスに優れている地域です。
そのため広域拠点性が高く、卸売業や全国展開企業の関西統括拠点や東京本社企業の大阪進出拠点としての立地が多いです。
また情報通信関連の大手企業や中小企業等も多数立地しています




梅田・堂島エリア


主な企業
伊藤忠商事、クラレ、江崎グリコ、サントリー、丸紅、JR西日本

主な商業ビル
グランフロント大阪タワーA・B・C、梅田阪急ビルオフィスタワー、新ダイビル
ノースゲートビルディング、大阪富国生命ビル

大阪駅、梅田駅周辺はJRや関西大手私鉄、大阪メトロの各路線が集結する西日本最大のターミナルが形成されており、将来なにわ筋線の開業によってさらなる利便性の向上が期待される、機動性・集客性の高い地域だといえます。

そのため特に集客性を求める企業が多数集積し、金融・保険業、各種サービス業の企業オフィスが集積しています。
また大型の商業ビルが多数建設されており、各種製造業関連企業等も多数流入しビジネスエリアとして急拡大しています。




中之島・淀屋橋エリア


主な企業
帝人、住友化学、三菱ケミカル、エディオン、武田薬品工業、塩野義製薬、関西電力
日本銀行、三井住友銀行

主な商業ビル
中之島フェスティバルタワー、中之島フェスティバルタワー・ウエスト
中之島ダイビル、淀屋橋三井ビルディング

中之島は堂島川・土佐堀川の水辺と緑により、落ち着いたビジネス環境が形成されているため、イメージ重視の大手企業の進出意向が強い地域です。
淀屋橋周辺は従来からの大阪のビジネスエリアの中心であり、金融・保険業や情報通信業、大阪を代表する産業である製薬業を含む化学工業関連企業を含めた、大阪市の中でも多くの企業オフィスが立地するエリアです。




本町・心斎橋エリア


主な企業
シキボウ、ユニチカHD、竹中工務店、小野薬品工業、岩谷産業

主な商業ビル
本町ガーデンシティ、本町南ガーデンシティ、オリックス本町ビル

本町駅周辺はかつて繊維問屋が集積していた船場地区を中心に繊維関連企業が非常に多く、そのほか建設業や情報通信関連企業等、多様な業種の立地が見られます。
一方心斎橋駅周辺は、御堂筋沿いには高級ブランドが、通行量の多い心斎橋商店街にはカジュアルブランドが多数集積しており、小売業の出店が目立つエリアです。




難波エリア


主な企業
南海電気鉄道、乃村工藝社、高島屋、近畿日本ツーリスト、クボタ、ジョーシン

主な商業ビル
なんばスカイオ、マルイト難波

難波エリアは大阪第2の乗降客数を誇るターミナルが形成され、関西国際空港と直結していることから、国内外へのアクセスに優れており集客性は非常に高い地域です。
そのため髙島屋をはじめ多数の小売店舗が集積し、ホテル・飲食店が多く出店しているエリアです。
また製造業や卸売関連企業が大阪南部エリアをカバーするための営業拠点を設置するケースも見受けられます。




天王寺エリア


主な企業
きんえい、奥村組、近鉄百貨店

主な商業ビル
あべのハルカス

天王寺駅周辺は近鉄線等が集結するターミナルが形成され、関西国際空港と直結しており、難波エリアと同様に交通アクセスに優れたエリアです。
そのため近鉄百貨店、あべのキューズタウンを中心に多数の小売業や各種サービス業が出店しています。
大阪ビジネスエリアの南端に位置するため営業拠点として選択されることは少なく、難波エリアと同様に製造業や卸売業関連企業の大阪南部をカバーするための拠点が必要な企業に重要なエリアとなっています。




京橋エリア


主な企業
住友生命、東京海上日動火災、KDDI、読売テレビ、富士通、NEC、積水ハウス、旭化成ホームズ、NTT西日本

主な商業ビル
マルイトOBPビル、ytv京橋ビル、オプテージビル

JR大阪環状線や京阪線等が集結するターミナルが存在しており、大阪市内各エリアへの機動性に優れていますが、メインストリートである御堂筋からはやや離れているため、営業拠点として選択されるケースは少ないエリアです。
一方で駅南側に広がるOBP(大阪ビジネスパーク)は、大阪城公園に隣接し豊かな水辺と緑地を有しているため、周辺環境に恵まれた良好なビジネス環境を求めて多数の企業が集積してます。駅北側にはNTT西日本の本社もあります。




咲洲エリア


主な企業
日立造船、ミツトヨ、テクノアソシエ、ファナック、ミズノ

主な商業ビル
アジア太平洋トレードセンター、さきしまコスモタワー

咲洲エリアは大阪都心から車・電車で約20分のロケーションとウォーターフロントの良質なビジネス環境から、先端技術開発企業の本社や研究施設をはじめデータセンター等が集積しています。
また大阪府咲洲庁舎や大阪市の部局も立地し、行政上の重要拠点にもなっているエリアです。
さらに当地区では新エネルギーやライフサイエンス関連の産業集積が進んでおり今後の開発の進行に期待が集まっています




まとめ


今回は大阪市の各ビジネスエリアについてみてきました。
不動産運用ではいかに賃貸需要が高く入居者がつきやすいエリアで物件を持てるかが運用の成功のカギになるため、“立地”が取り組むにあたって大事な要素の一つになります。
特に区分所有のワンルーム投資においては、単身サラリーマンや学生が入居者としてターゲットになるため、いかに主要都市や経済地域からアクセスが良いかがポイントになってきます。
その点大阪市内は、日本でも有数の経済地域が多数隣接しており地下鉄の交通網も充実しているので単身者の賃貸需要の高いエリアといえます。
また梅田・堂島エリアや、咲洲エリアなど現在進行形で開発が進んでいるビジネスエリアがあることから、今後の地価の上昇も期待できる不動産運用に向いている地域だといえます。

弊社では不動産投資の基礎知識から応用まで幅広い世代の方に活用しご案内しております。
個別に合わせた不動産投資のプランやシミュレーションの作成も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。


ライフコンサルティング事業部
篠倉共晶



Tomoaki Sasakura ラクサスマネジメント株式会社/ライフコンサルティング事業部。
兵庫県加古川市出身。学生時代は中高大と部活動で野球に打ち込み、大学ではライブハウスでのバンド活動も並行して行う。
大学卒業を機に上京を決意し、社会人として周りよりも早く成長したいという思いでラクサスマネジメント株式会社に新卒入社。
実力主義の環境でトライアンドエラーを繰り返しつつ、未経験での営業活動に日々奮闘している。
趣味はギターを弾くことと銭湯に行ってサウナに入ること。
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