30年前との物価の変化

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30年前との物価の変化



パソコンやスマホが普及し、いまやネット通販や在宅勤務も当たり前になるなど、30年前と比べて生活は便利になりました。
一方で、お金の面についてはどうでしょう。実は「昔に比べて家計は厳しくなっている!」というポイントがいくつかありますのでご紹介します。

今回は今の物価と約30年前の物価を比較して、お金にまつわる状況がどのくらい変わったのかを考えてみましょう。
厳しい今を生きる若い世代は、お金をどう運用して将来の資産形成をするかが重要です。
 

 

1990年代より平均年収が下がっている。

 

1990年~1999年の平均年収約455万に対し、2009年~2018年の平均年収は約418万まで下がっています。
また、平均給与は、1997年の約467万円がピークとなっています。
その後は2000年初頭のITバブル崩壊や2008年のリーマンショックなどがあり、2009年までずっと右肩下がりでした。
 

ここ10年近くは上昇してきているものの、2020年の平均給与は約433万円
ピーク時の1997年と比べると約34万円も低い金額となっています。この数字はパートなど非正規雇用者の給与金額も含んでいるため、働く女性や定年退職後のシニア層が増えたことで平均給与が下がったという可能性もあります。
そうだとしても、30年も経ったのに平均給与がこれだけ下がっているというのは衝撃的だと思います。
 

 

収入が減ったのに支出は増えている!? 

平均給与以外にも、30年前と比較して今の30代はお金がないと考えられる理由がいくつもあります。
ひとつひとつ見てみましょう。  

■消費税の増税で支出は増えている! 

現在の消費税は生活必需品を除くと「10%」であることはみなさんご存知かと思います。しかし、1990年当時の消費税はたったの「3%」です。例えば毎月20万円買い物をする場合、支払う消費税は3%なら6,000円であるのに対し、10%では2万円かかります。年間で240万円の買い物をすると想定すると、その差額は16.6万円にもなります。 

■物価上昇でモノの値段が上がっている! 

ここ30年間で、物価も上昇しています。

例えば…食パン(1Kg)116円から429円、牛肉(100g)237円から901円、牛乳(180ml)25円から126円に上昇しており、直近2020年10月にも約6700品目が値上げになっています。 

食品だとマーガリン・コーヒー・和菓子・洋菓子・食パン・ラーメン・うどん・パスタ・小麦粉・食用油・冷凍食品・牛丼・野菜・豆類が値上げし、マーガリンは最大で12%、和洋菓子は7-8%、コーヒーは20%も値上げだそうです。
牛丼チェーンの松屋では、並盛が320円から
380円へと、一気に60円もの値上げです。 

また、食品以外だとたばこ・ディズニーランド/ディスニーシーのチケット・フォルクスワーゲン・アウディ・電気代・ガス代が値上げし、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーのチケット価格も1デイチケットが最大700円の値上げになっています。 

モノの値段が上がっているということは、同じ1万円を持っていたとしても、買えるモノの量が昔よりも少なくなっているといえるのです。 

 

社会保険料の値上げで手元に残るお金は減っている! 

30年前と比べると、年金保険料や健康保険料などの社会保険料も値上がりしています。 

■国民年金保険料 

1990年度の月額8,400円から、2020年度は2倍近い金額である月額1万6,540円になっています。 

■厚生年金保険料 

2004年~2017年に段階的な引き上げを実施。増加率は人によっても異なりますが、自己負担分の保険料率は2%前後上がっています。 

■健康保険料 

所属している健康保険組合にもよりますが増加傾向。例えば全国健康保険協会(協会けんぽ)の場合、1990年度の保険料率は8.4%なのに対し、2020年度は10%となっています。 

つまり、たとえ給与収入の金額が同じだとしても、給料から天引きされる社会保険料の金額が上がっているので手元に残るお金は昔よりも少なくなっているのです。 

 

退職金は減り、寿命は伸びているので老後対策が必須! 

老後生活の支えになる退職金も、昔に比べて平均額が減っています。 

厚生労働省の調査によると、定年退職者の退職金支給額は1990年代に比べて、なんと900万円近くも下がっていることがわかります。 

 

預金金利は30年前のたった1630分の1! 

今と昔ではお金の「増やしやすさ」もまったく違います。
2020年現在、大手銀行の普通預金の金利は0.001%しかありません。つまり、たとえ100万円を預けていても1年間でたった10円(税引き前)しか利息がつかないということ。
 

それに対し、日本銀行が公表している1990年の普通預金金利をみると、当時の金利はなんと1.63%もあったことが分かります!100万円預けていれば1年間で1万6,300円(税引き前)も増えていたのです。 

昔は銀行貯金があれば、何もしなくても資産が増えた時代でした。
しかし、今の金利は30年前と比べると1630分の1。100年待っても、ほとんど資産は増えません。
 

 

まとめ 

30年前と比べると平均年収は下がり、消費税や社会保険料、物価が上昇している中、普段の生活が圧迫するだけでなく、今後の退職金も見込めない上で30年前と同じような備えでは老後が心配になる時代です。
また、預金していても金利が低い分なかなか貯めづらいのが現状なので効率的に資産形成できる方法をバランスよく始めるのが大切です。
その点、我々がご紹介する不動産はインフレにも強く家賃も見込めるため長期的な投資として優れています。
不動産投資のことだけでなく、今後のライフプランに合わせてご提案して参りますので弊社のコンサルティングへご気軽にご相談下さい。
 


ライフコンサルティング事業部 石井直子
 



Naoko Ishii ラクサスマネジメント株式会社/ライフコンサルティング事業部 営業
神奈川横須賀市出身。
社会人になってからは神奈川県の化粧品工場で品質管理、百貨店の美容部員として勤め、現職で東京へ。
化粧品業界とは別の業界に挑戦したいと思い、兼ねてから興味のあった不動産業界を選び、今の投資用不動産の営業へ転職。
全くノウハウや経験のない状態からのスタートだった為、日々新しい仕事に奮闘しつつも顧客を増やし新しいことへの挑戦をしている。
趣味はカフェ巡りで東京の土地や街並みを勉強中。

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